コセキカメラの
いろいろカメラ教室



コセキカメラスタッフが、ちょっと難しいカメラのいろいろを解説。
名機から普及機、デジタルカメラまでちょっとしたコツをご紹介いたします!
 
 
4時間目 マウントアダプターいろいろ

 
  4回目の教室は前回のマウントのお話の関連で、マウントアダプターについて。
    本来つかないはずのレンズを装着することができるアダプターですが、やはり色々とルールがありまして。
 

大前提の基本ルール
  基本的なルールとして、「フランジバックの長いボディ用のレンズを短いボディに取り付けての使用は出来るが、逆は困難」というものがあります。
  フランジバックとは「レンズ交換式カメラのレンズマウントのマウント面から、フィルム(撮像素子)までの距離」です。
  この距離はメーカー(マウント)ごとに決まっており、その長短が組み合わせの可否を決めます。
 

 
  長さで比べれば、一般的にミラーレス機<35mm/デジタルレンジファインダー<35mm/デジタル一眼レフ<中判カメラの順に長くなります。
  ミラーレス機にはほとんどのレンズがアダプター経由で装着可能、ということですね。
 
 
組合せ
35mm/デジタル一眼レフへ装着
  35mm/デジタル一眼レフへの装着は先のフランジバック比較からいくと中判カメラ用が装着可能となります。
  ニコンFマウントは一眼レフの中でもフランジバックの長い方なのですが、中判カメラ用レンズであれば問題なく装着可能です。
  キヤノンEFマウントは逆に短く、同じ一眼レフ用でもM42マウントやヤシカ・コンタックスマウントのレンズが装着可能です。
 

 
  しかしながら、一眼レフ用レンズを一眼レフに取り付けるためのアダプターは極端に薄いものが多く、強度や精度に少々不安が残ります。
  同じ一眼レフ用同士ではフランジバック差がそこまで大きくないため、余裕を持った設計ができないためです。
  中判カメラ用レンズとでは差が大きいため、しっかりしたアダプターが作れます。
  しかしながら、一眼レフで他マウントのレンズを使用した場合、絞り等の連動機構が働かないため、普通絞りでの撮影になります。
  絞った分だけファインダーが暗くなってしまい、ピント合わせに難が出る場合があります。
 
 
組合せ
35mm/デジタルレンジファインダー機へ装着
  35mm/デジタルレンジファインダーへの装着は先のフランジバック比較からいくと中判カメラ用と一眼レフ用が装着可能となります。
  基本的にライカMマウント機への装着となりますが、もともと小型のレンズの多いレンジファインダー機に装着すると
  レンズが大きくなりすぎ、バランスが悪くなりがち。 また、距離計も連動しないため目測での撮影となります。
 

 
  また、レンジファインダー機特有の問題としてレンズが大きくなるとファインダー視野が欠ける、というものがあります。
  ファインダー視野の一部をレンズの鏡胴が隠してしまい、フレーミングが難しくなってきます。
  ブライトフレームも連動しないため、外付けファインダーで対応するという方法もありますが、
  外付けファインダーを揃えるのもなかなか大変かと思います。
  また、レンジファインダー機の特性上ズームレンズの使用は困難です。
 
 
組合せ
ミラーレス機に装着
  最後は本命、ミラーレス機への装着。
  現在販売されているミラーレス機には純正・非純正問わずほぼ全て何らかのマウントアダプターが販売されています。
  それだけ相性が良いということかと思います。
  中でもソニーEマウント用は多種多様なレンズ用のマウントアダプターが網羅されていますね。電子接点でAF連動するものも多いです。
 

 
  構造上、かなりの種類のレンズが装着可能で、実絞りでも液晶画面で明るさが調整されるため、構図確認やピント合わせも楽にできます。
  拡大やピーキングなどのピント合わせの補助機能を搭載している機種も多いです。

  電子接点付アダプター以外はマニュアルでのピント合わせ、絞りもマニュアルになりますが、ほとんどの機種で実絞り優先AEが使えます。
 
 
  以上、マウントアダプターの基礎的なお話をさせていただきました。
 大前提となるフランジバックと装着ルールは、あくまで装着ルールに従わなければ無限遠撮影が不可能というだけなので、 
 近接撮影専用として装着することのできるアダプターや補正レンズで無限遠撮影を可能としたアダプターもあり、若干の例外はあります。

  しかしながら、現在のマウントアダプターの隆盛はミラーレス機の存在が大きく、相性が一番良いのがミラーレス機なのは間違いないかと思います。
  また、純正アダプター以外の使用はあくまでメーカーの想定外の使用ということとなりますので、いわゆる「自己責任での使用」が前提となります。
  しかしながら、アダプターでオールドレンズ撮影にチャレンジしてみたい…というお客様が多いのも事実。
  コセキカメラには知識と経験の豊富なスタッフもおりますので、使用時の注意点や装着可能か否かの組合せなどは
  お気軽に尋ねてみてくださいね。
 
文責:スタッフ サトウ

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