コセキカメラの
いろいろカメラ教室



コセキカメラスタッフが、ちょっと難しいカメラのいろいろを解説。
名機から普及機、デジタルカメラまでちょっとしたコツをご紹介いたします!
 
 
5時間目 タクマーレンズの見分け方

 
  5回目の教室は国産M42マウントの雄、旭光学タクマーレンズについて。
    オールドレンズの代表格ともいえる人気の高いタクマーですが、じつはいろいろ種類があります。
 

タクマーレンズ4種のご紹介

  タクマーレンズと一言で言っても、6X7タクマーやAFレンズ(F-TAKUMAR)、アサヒフレックス用まで入れてしまうと大変ややこしくなるので、今回はM42マウントのタクマーレンズのお話を。
  M42マウントとは直径42mm、ねじピッチ1mmのねじ込みマウント。シンプルな設計故か、世界各国でこのマウント規格のレンズが作られました。
  東独製一眼レフ「プラクチカ」で採用され続けていたこともあり、プラクチカマウントという名前も有名ですね。
 

 
  日本でもフジフィルムやヤシカ、オリンパスなどがカメラやレンズを作っていましたが、名実ともに代表格は旭光学(ペンタックス、現リコー)です。
  代表的な機種であるSPやSPFは大変よく売れたため、レンズもかなりの量が流通しています。しかしながら、実はそのタクマーレンズがM42マウントという同じ形状で、4種類もあるということはあまり知られていないかもしれません。
 
 
M42タクマーその
タクマー(Takumar)

  初代アサヒペンタックス用に開発されたレンズシリーズで、ボディ側との連動機構はなくシンプルな形状となります。表記は「Takumar」「●●-Takumar」。プリセット絞りと呼ばれるレンズ側での開放・絞り込みの機能があるものがほとんどです。マウントアダプターで使う場合は絞り込み状態で使用することになります。
 

 
  基本的に干渉するものも特にありませんので、マウントアダプターの制約はほぼないと考えてよいと思います。しかしながら、それほど数量のあるレンズではないのも事実。そこまで迷うこともないでしょう。
 
 
M42タクマーその
オートタクマー(Auto-Takumar)

  アサヒペンタックスKの半自動絞り機構に対応するために開発されたレンズシリーズ。表記は「Auto-Takumar」。特徴はよく目立つ「絞り開放レバー」。またこのレバーと連動する部品がマウント内に出ています。
 

 
    このレバーが曲者で、現在主流の「ピン押しタイプ」(連動ピンを押すためのツバが付いているもの)のアダプターと干渉することがあります。標準レンズは結構見かけるレンズシリーズですが、購入時は注意が必要です。
 
 
M42タクマーその
スーパータクマー(Super Takumar)

 完全自動絞りのアサヒペンタックスS3とともに登場したレンズシリーズ。表記は「Super-Takumar」。マウント側には絞り連動ピンが出ています。また、レンズ側面に開放/絞り込みレバー(オート/マニュアル切替レバー)が装着されています。
 

 
  「ピン押しタイプ」アダプターが押すのがこの連動ピンで、ピンの押し込みによって普通絞り(絞り設定に応じて絞られた状態になる)で利用できます。また、ピン押しタイプでなくとも側面のレバーを操作することで普通絞り状態にできます。
流通量も多く、アダプターを選ばないという点でも最も人気のあるシリーズです。

 

M42タクマーその
SMCタクマー(Super-Multi-Coted Takumar)

  開放測光、絞り優先AE機のアサヒペンタックスESに対応するために登場したレンズシリーズ。表記は「SMC Takumar」「Super-Multi-Coted Takumar」。M42タクマーの最終型であり、M42マウントとして最も発達した形の一つでもあります。マウント側にはスーパータクマーと同様の連動ピンに加え、絞り値伝達カム、停止位置決めピン、A/Mレバーロックピンとなかなかにぎやかになっています。レンズにも最大7層にも及ぶ多層膜コーティングが施され、逆光性能やコントラスト性能などが向上しています。
 

 
  このシリーズの場合、マウントアダプターによってはマウント側に突出しているピンやカムの中で、絞り値伝達カムがピン押しのツバに干渉することがあります。アダプターにねじ込めても絞りリングが動かなかったり、極端に重くなったりということがありますので、アダプターとの相性があるシリーズと言えると思います。
 
 
  以上、M42タクマーのご紹介をさせていただきました。
 同じ規格のねじ込みマウントですが、マウント後部の構造でアダプターとの相性問題が発生することは知っておいた方が良いかと思います。

  また、この相性問題はタクマーレンズだけはなく、フジフィルム製EBCフジノンや海外製M42マウントレンズでも発生することがあります。
  なかなか難しい問題ですが、レンズ選びの際にお手持ちのM42マウントアダプターをお持ち頂ければ解決する問題でもありますので、ぜひお持ちいただければと思います。   また、お持ちでない場合、わからない場合でもスタッフにお声がけいただければ、装着の可否などお調べさせていただきますのでお気軽にご相談くださいませ。
 
文責:スタッフ サトウ

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